
あなたは、仕事を進める上で、
こんな「壁」にぶつかったことがありませんか?
予算(コスト)
期日(締切)
技術
市場動向
クライアントとの折衝(お客様の要望)
上司(社内)の意向
あなたに、やりたいことがあっても、
これらの「壁」=「制約」のために、
思い通りに仕事ができず、
不満の残る出来になってしまったという経験があると思います。
一方で、私たちは、この「制約」を突破して、
「結果」を残すことを求められます。
では、どうしたら、「制約」を突破する力が身につけられるのでしょうか?
そのヒントは、すでに「制約」を突破した人たちの生き方にあります。
タイトルにもなっている『実現力』。
今回、私たちは『実現力』を、
「制約を突破する力」と定義しました。
その上で、『実現力』を持っている人とは誰かと考えました。
その結果、プロフェッショナルと呼ばれる人たちこそ、
『実現力』を持っている人だと考えたのです。
本書『実現力』とは、
各界のプロフェッショナルに取材することで、
彼らがどのように「制約」を突破し、
世界に認められる「結果」を残してきたのか。
その理由と本質を探った作品です。

「制約」が全くない自由な仕事をする人たち。
こう考えたとき、「もの」を作ることを仕事する人たち、
いわゆる“クリエイター”が頭に浮かびます。
しかし、彼らは“芸術家”ではありません。
当然、クライアントがいて、予算にも限りがあり、
しかし、プロとして最高の結果を残すことを求められます。
同時に、プロとしての矜持を持ち、
自身のこだわりを、クライアントに、
また世間に向けて、発信することも求められます。
このように、様々な「制約」を突破し、
「もの」を生み出す力。
それを、本作では、
『実現力』と名付け、タイトルとしました。
『実現力』は、
クリエイターだけの力ではありません。
当然、サラリーマンでも、起業家でも、
誰しもが求められる、
仕事人として、最も希求しなくてはいけない力の一つです。
本作『実現力』は、
一流のクリエイター6名のインタビューを通し、
彼らの『実現力』がどこから来たもので、
また、どのようにして『実現力』を獲得したのか。
その過程と結果、そしてその思いを探った1冊です。

『実現力』には、6名のプロフェッショナルが登場します。
ここで、簡単にご紹介します。

工業デザイン界注目の女性デザイナー。オムロン電子体温計「けんおんくん」、
KDDI auの「ジュニアケータイ」などで、グッドデザイン賞を8回受賞。
カプセルホテル「9thナインアワーズ」プロジェクトの中心人物。

PanasonicのCM「エボルタ」に登場したロボット製作者。
オリジナルロボットをたった一人で製作する希有の人物。
2004年発表の「クロイノ」は世界から絶賛を浴びた。

パティシエという言葉は、辻口のために生まれたとさえ形容される人物。
国内・世界を問わず、様々なコンクールを軒並み制覇した天才。
10ブランドを展開し、200名のスタッフを抱える経営者でもある。

伝統技能である左官を現代に蘇らせた土壁のスペシャリスト。
左官業から発展し、土を使ったアートメイクなど新しいジャンルにも挑戦。
KIRIN「白水」のCMにも登場するなど、メディアへの登場も多い。

320万本の大ヒットゲーム『龍が如く』シリーズの生みの親。
“任侠”をテーマにし、30〜40代向けゲームの新しい市場を切り開いた。
本作唯一のサラリーマンでもある。

著名人にもファンの多いビスポーク靴の第一人者。
日本で初めて、イギリスにおいて、一流の靴職人の証である
「ギルド・オブ・マスタークラフツメン」を授与された。

本書には、いわゆる“ノウハウ”はありません。
本書で言うところの『実現力』は、
本を読んですぐにでも身につけられる“技術”ではないからです。
本書中のインタビューでも、
彼らの多くが、“ノウハウ”を否定しています。
そして、彼らの生き方そのものが『実現力』であることを
身をもって示しています。
つまり、本書はあくまできっかけに過ぎません。
本当の意味であなたが『実現力』を身につけるには、
あなたが今いる場所で、自分が求められる以上の結果を残すこと。
これができたとき、
あなたは「制約」を突破する力を身につけ、
つまり、同時に『実現力』を身につけたことになります。
多分、本書に登場する6名の方に本当に意味で共感できるとき。
それは、明日か明後日か、1年後か、10年後か、
あなたが『実現力』を身につけた、その時になると思います。
ですが、今、この本で『実現力』の本質を知ること。
また、次なる場所への“道しるべ”となります。
あなたは、『実現力』を読むことで、
進んでいる方向が間違っていないこと。
そして、その先に『実現力』というゴールがあること。
その事実を知ることができます。
本書には、様々な示唆があります。
6名のプロフェッショナル、
しかも、それぞれ重なり合う仕事をしているわけではない彼らが
何をあなたに示唆するのか。
全員が必ずしも同じ答えを持っているわけではありません。
しかし、読み進める内に、
その本質には近しいものがあることも感じられるでしょう。
この本質こそが『実現力』です。
私たちは、
私たち自身も『実現力』を身につける途上の者として、
本書が、あなたが「制約」を突破し、結果を生み出す
そのきっかけとなる1冊となることを願っています。
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はじめに
柴田文江 インダストリアルデザイナー
私がデザインした製品で、
ヒエラルキーを越えて、
少しでも大勢の人が幸せになってほしい
高橋智隆 ロボットクリエイター
これからも
自ら試行錯誤を繰り返し、
自らすべてをやり切る姿勢は変わらない
辻口博啓 パティシエ
本気でその世界の頂点にまで
上り詰めたいなら、
一般論に甘んじてはいけない
挾土秀平 左官職人
職人技術の発展に縛りをかけてはいけない。
進化したり用途が広がることが
その技術が時代の流れの中で生きている証である
名越稔洋 ゲームクリエイター
“自由”って、とても美しい言葉である反面、
とても怖い価値観でもあるという葛藤を、
ずっと抱き続けてきた
山口千尋 靴職人
誰しも、
対価に関わらず
やりたいことがきっとあるはず